講演会の講師として


本日開かれた「明日の山梨を考える会」と言う会の講師として、今日で2回目になる「PFI」とは何か、と言う講演を行いました。
これは山梨県が目下甲府駅北口へ計画している生涯学習センター(仮称)について、の検証を行うために行ったものです。


ピー・エフ・アイPrivate Finance Initiative つまり民間資金活用という意味です。
        (プライベート・ファイナンス・イニシアチブ)
公共工事を行う場合に、民間の「資金」と「知恵」を最大限利用し、工事コストの削減と、その後の運営に最大限効率を高める事に意義があります。
と、一言で言ってしまえば簡単なのですが、これが実際にはあまり理解されておらず、自分たちの税金を使わないで出来るなんて事を言い出す人まで出てくるので注意が必要です。
PFIで行う公共事業は非常に多岐にわたる専門知識が必要です。そこでほとんどの場合、専門家によるアドバイザー集団を作り、助言や関係部局との調整を図りながら、PFI導入を進めていく必要があります。
そのためどうしても1件当りの事業予算が大きい物しか、成立しなくなります。


事業をPFI手法で行うか否かの検討にあたっては、従来型の事業手法による場合と比較してVFMが発生するかどうか、より効率的かつ効果的であるかどうかが基準となります。従来型事業手法での行政コストの推計値と、PFI手法を用いた場合の行政コストの推計値とを比較することで検証します。
なお、従来型の事業手法とPFI事業を比較する際には、これを現在価値に換算して比較することが必要です。なぜならPFI事業の場合は、事業期間全体にわたってのコスト削減を目指していることから、比較する際には、事業期間全体のコストの総計を使わねば正しい評価は得られません。


このような事を解りやすく説明するといってもなかなか大変です。
そこで考えたのが、「松花堂弁当」。
本当はてんぷら定食を食べたかったのに、刺身もついてきちゃった。その上茶碗蒸まで付いて来て、もう食べきれないけどせっかくのお昼だからと言うわけで、ついつい色々な物を一緒にご馳走になってしまう。結局食べきれなくて残してしまうような物になりやすいと。
このような解説を致しました。
解ってもらえたかなあ、と感じていますが、要は山梨県も借金で厳しい現実、身の丈にあった施設を粛々と作るなら許せるけど、バブリーなものは止めていただきたいと言う事です。
ここは図書館だけで充分なのではないかと感じていますが、如何でしょうか。