国保特別会計が収入不足という深刻な現実なのに

以外と新聞報道もなかったのはなぜなのか。
実際、毎日新聞甲府版だけの報道であった。
以下全文
甲府市:補正案、初の繰り上げ充用 国保特別会計が収入不足 /山梨
 甲府市は30日、6月定例市議会に提案する総額2億7000万円の一般と特別会計補正予算案など15案件を発表した。このうち、06年度の国民健康保険事業特別会計で9100万円が収入不足となったため、07年度の保険料収入から06年度に補てんする「繰り上げ充用」を適用するとした。
 収入が不足した場合、地方自治法では翌年度の歳入を組み入れることが認められているが、県内の市町村で適用するのは初めて。
 市によると、06年度国保特別会計は、財政調整基金を取り崩した2億7500万円や一般会計からの法定外繰入金1億5000万円を投入し、歳入は19億4700万円となったが、歳出が歳入を上回った。
 06年度の保険料収納率は87・8%(滞納額8億9000万円)と前年度より0・1ポイント上昇見込みだが、過去10年間では95年度(92・06%)以降、下降線をたどっている。
 財政調整基金の残高はゼロで、県は「保険料収入の徴収に力を入れたい」と話している。【中村有花】

毎日新聞 2007年5月31日

となっている。つまり甲府市国保会計は「現在滞納により支払できません」と言っているのだ。この現実をどの程度の市民が知っているのか不安なところだ。
このような保険については「相互扶助」でなければならないはずだが、滞納が9億円近くあるというのが恐ろしい。それぞれの事情があるとしても、何か暗い未来を暗示していると感じて島のだが。

それと蛇足だが、先日の小生のブログで書いた「甲州有機の製造中止検討し発電利用に」と言う記事だが、実はこの新聞記事数字が間違っている。これは訂正してもらわなければならないのだが、どうして当局は弱腰なのだろう。訂正を迫ったが聞いてもらえなかったという話も聞いているのだが、例えば甲府市ホームページでもよいから訂正を出すことが必要だと感じているのだが。