80歳の決着

と言うテレビ番組があった。
昨晩の「クローズアップ現代」での放映であった。
これは今から62年前、第2次世界大戦でそれぞれ敵として戦った日米の兵士たちが、野球と言うスポーツを通じてそれぞれ抱え続けてきた矛盾をここで解放すると言うストーリーであった。

「殺せ」と言う命令があって、仕方なく殺し合いを行ったのだが、その命令を出したのは「力のある人」だった。
と言う言葉がやけに後まで尾を引いていた。
人として殺し合うのはいやだったと言っていた。
 

野球でわかり合ったと言うお互いだが、この番組のゲストの井上 ひさしさん(作家)の解説によると、野球は初期の頃はボールを相手にぶつけるとアウトになったと言う事であった。
その後さまざまな規則が定められ、最後に両方のチームの上に「審判」と言う第3者機関を置くことで、双方から文句が出ないように定めたという解説があった。
これが現在の国連の役割にも通じているとの事だが、民主主義の原点を番組から感じた。
きっと狩猟民族の双方が争った時には、このようにして民主的に解決して来たんだろうなと感服した次第である。


日本であったら、きっと長老の意見を聞いてとか、お上に判断して頂いてとかの方法で万事解決して来たんだろうな。

NHKの解説では
太平洋戦争を戦った日本・アメリカの両元兵士達 がハワイ真珠湾近くの野球場に集結した。みな70代半ばから80代半ばにさしかかり、人生の終盤戦に「自分は一体誰と戦ったのか」、確認したいとの思いで集まった。
としている。


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