ビックスリーはどうなるのか

とてつもなく恐ろしい事件がついに最終局面へとやってきた感じだ。
米大手自動車メーカーゼネラル・モーターズフォード・モータークライスラーの経営破たんは数十億ドルもの金融商品に打撃を与える可能性があるとも言われている。
つまり単なる企業の破産ということでは済まないだろう。



今年の夏以降私が特に注目していた出来事は、いわゆる「サブプライムローン」の破たんに端を発した出来事の中で、アメリカの象徴ともいうべき自動車産業がこのまますんなり持ちこたえるのかという事であった。
「富めるアメリカ」を合言葉に経済成長を続け、さまざまな金融商品を作りだし虚構の世界での金余り現象を引き起こし、その力で原油価格を急騰させ、脱石油商品としての穀物にまで影響を及ぼして人類を飢餓の世界へと引きずり込んだ。その最終序章はリーマン・ブラザーズの破たんであり、クレジット社会で成長し続けてきたアメリカの自動車産業があると考えていたからだ。アメリカ下院ではすんなり通過した法案だったが、上院で廃案になってしまった事で、再び世界経済の指標である株式価格が下落している。
本来の生産とは品物(作品と言ってもよいだろう)を作ることにある、それが金融商品というのは少し違っている。市場の原理で解決すればそれもよいのだが、すべてが市場の原理で解決しないところにその怖さがあるのではないか。
昔日本でも「天下一家の会」という無限連鎖の虚構を作り、大勢の国民からその財産をはがし取ったという事件があったが、今回の一連の騒動はまさにそれらと同質のものではないのか。その結果富める人はそれなりに被害を被っているというが、まだまだ甘い。


今回ビックスリーの債務不履行が現実に起これば、日本の自動車メーカーも共通する部品メーカーと取引をしているので相当の打撃になるだろう。当然関連している金融商品も同様、失業者は傘下の企業をすべて合わせると300万人ともいわれている。

さあどうするアメリ


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