ビックスリーはどうなるのか、その3

昨日もこのニュースから一日が始まった気がしている。
ただし書いた日記の中で「全米自動車労組」について少々誤った記載があったことをお詫びする。
この組合は日本のような単一会社単位でなく、全米一単位組合だ。
だから一つの会社の業績がどうこう言う事でなく、全体として組合運営をすればよいこととなり、権威がある時はすべからく至上主義だが会社業績が失墜すると今回のように会社などどうでもよいという結果が待っている。


それは置いておくが、今日はGMとクライスラーに対する計174億ドル(約1兆5400億円)の緊急融資を実施するのに併せ、両社に厳しい融資条件を提示したことを明らかにした。当然のことであろう。
それは抜本的な経営再建策を提示する事。そして両社の抱える債務の3分の2を「債務の株式化」の手法を用いて圧縮するよう求めた。また、労使間で就業規則を大幅に見直し、09年12月末までに日本など外国メーカーと同等の賃金体系に改めるよう求めている。これは先の労使協議での賃金カットを不服とした労働者側に圧力をかけたものと考えられる、一方会社にとっては株主や債権者との交渉を速やかに実施するよう促したものと考えられ、政府はただじゃ地から貸さないぞと言って国民の理解を得ようとしたものであろう。


どうかもう一度日本のメーカーの実情をご覧いただきたい。派遣労働者に対して地方行政が手を貸したり、会社も一時的に寮への残留を認めようとしているのだから。それもアメリカの事情からみると非組合員にである。
ここらが日本の優しさか、それとも自分の後始末は自身で行うというバブルの教訓か。


いずれにせよやっと世界経済の底にふたが閉まろうとする動きが見られたような気になってきた。


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