なぜ甲府市はプレミア商品券を発行しなかったか

本日から定額交付金が支給され始めています。
甲府市の場合は、1日当たり10,000件しか銀行振り込みができませんので、ゴールデンウイーク過ぎの支給となってしまう場合もあります。
しかしそれ以上に残念なのは、この支給に際してなぜプレミア商品券が発行できなかったのかと言う事です。
せっかくの12,000円が地元で消費されずに、新しく出来た双葉のショッピングモールで使われてしまったら甲府市の手間は台無しと言うことになってしまいます。もちろん今回の支給に対しては事務費も国から支給されてきてはいますが、それ以上に消費されるのがどこかと言う危機感でした。
甲府市中心市街地活性化には随分と多額の税金が投入されているのに、このような買い物の原資となる定額給付金などで得た臨時所得は市外へ持ち出されてしまうと思うと残念でなりません。


なぜ「プレミア商品券」が発行できなかったのか。
南アルプス市などで発行されている商店街で活用できるプレミアつきの商品券は、その地の商工会議所や商工会が中心となり地域内の商店に協力を求めて発行されているものです。つまり行政が主体ではないという事です。甲府市の場合は甲府商工会議所が中心となり市内のすべての商店に対して同意を取り付ければ当然できたはずです。
しかし発行するにあたってのプレミア部分はその会議所や商店街などが負担することとなり、最終的には各商店が負担するということになります。甲府市の場合、甲府商工会議所へすべての商店が参加しているわけではなく、短時間に市域全体の商店に対して同意が得られないと予想された事が最大の理由だと市役所幹部は3月議会の折に言っていました。
だったらたとえば「中心商店街」だけで独自に発行したらどうなっていたか。
当然プレミア負担分はそこでの加盟商店だけで負う事となりますが、これも出来たかもしれない。
よく歳末大売り出しと言って全品2割引と言ったチラシが入りますが、それをもう少し拡大して考え、定額給付金での買い物に限り使うようにして頂くなどのアイデアは出なかったのだろうか。
とにかく悔やまれる事態です。


3月議会では質問の中で取り上げた方もいましたし、私も市長と直接「どうして甲府市はプレミア商品券を発行しないか」と言った言葉を交わし、前出の回答をいただいた経緯もあります。
しかし残念ながら発行はできませんでした。


本日ある方と話をしていたところ、「中心市街地活性化を声高々と唱える甲府市はいずれかの手段で市民に対してなぜなのかを開示すべきだ」と厳しい指摘をされました。
このブログが回答すべてとは言えませんが、少なくとも私は「行うべき」と言う気持ちでいっぱいだったことを改めてご報告しておきます。



にほんブログ村 地域生活(都道府県)ブログ 山梨情報へ
にほんブログ村