山梨大学に燃料電池初設置

nonaka122009-08-06

本日午前、東京ガスさんと一緒に見学させていただきました。
山梨県で初の実用型燃料電池です。
出力1キロワット、温水200リットル/60度という設備です、写真では後ろの大型冷蔵庫のようなボックスが温水タンク、手前のエアコン室外機のように見えるボックスが燃料電池本体です。

この設備は電気1対温水1,3の比率で稼働するのだという説明です、発電するから排熱が出るのではなく、温水を排出するときに副産物で電気が出るという仕組みだそうで、通常の家庭では常時使用電力が500ワット程度なので、その場合は東京電力さんに売電するのだということです。
外部パソコンで状態をチェックしています


ちなみに定価が、本体・リモコンで346万5千円(税込)ですが、国の補助金がありますから実質200万円程度の金額になるようです。しかし残念なことに山梨県では供給しているガスが国産天然ガスであるため若干窒素分が多く、実用化はもうしばらくしてからということになりそうです。
この研究施設ではまさにそのあたりの研究を行うんだということですから、もうしばらくすると効率の良い分散型発電システムが甲府盆地に浸透することとなりそうです。


燃料電池の仕組みは水の電気分解の逆、都市ガスの中にある水素と空気中の酸素を反応させ発電するので、排気ガスは水(ガスと呼べません)。
温水と電気の両方が同時に発生する事と、送電ロスがない事などでエネルギー利用率は80パーセント近くなります。
つまりとっても「エコ」なのです。自動車の世界でも燃料電池自動車が走り始めています、原理は一緒ですからそのうちに「お父さん早く帰ってきてください、車から電気取らないと家の中が寒くて困ります、お風呂も早く入りたいし」なんていうメールが携帯に入る時代がくるかもしれませんね。


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