甲府合庁建設どうなる?

という見出しで始まる今日の山梨日日新聞記事には驚いた。
以下部分引用です
JR甲府駅北口に計画されている甲府地方合同庁舎と公務員宿舎の事業が盛り込まれるかが焦点になっている。鳩山政権が打ち出した国の出先機関原則廃止の方針を受け、国土交通省は建設予定の6割で予算要求を見送ったほか、着工済みも中止に。甲府については予算要求しているものの、財務省査定で「待った」をかけられる可能性も出ている。
 甲府合同庁舎をめぐっては、入居予定の関東農政局山梨農政事務所や同事務所甲府統計・情報センターが、政府の地方分権改革推進委員会の第2次勧告で見直し対象に挙げられた。さらに、原口一博総務相が国出先機関の原則廃止方針を示すなど不透明な情勢となっている。
 こうした中、国交省は来年度予算への計上を求めていた全国の合同庁舎35カ所のうち、22カ所(62・9%)の要求を見送った。また、基礎工事に着手していた広島合同庁舎5号館の建設中止を決定した。
 甲府については「現庁舎の耐震性が低く、緊急性が高い」として概算要求したが、「予算編成でどこまで切られるかは分からない」(官庁営繕部)という。
 合同庁舎を再開発事業の中核施設の一つに位置付けている甲府市の宇野善昌副市長は「甲府の場合は税務署など必要性の高い機関が入居するので、中止にはならないはずだが、規模の縮小やスケジュールの遅れはあるかもしれない」と懸念。国は既に建設業者と契約を結び、設計に入っており、仮に中止になれば、違約金が発生する可能性もある。
 一方で、合同庁舎に併設する公務員宿舎には「厚遇すぎる」と市民から批判も上がっていた。市議の一人は「合同庁舎と公務員宿舎が中心市街地の活性化に結び付くとは思えない。新政権には合同庁舎が税金の無駄遣いと映っても仕方ない」と話している。
 甲府地方合同庁舎は延べ床面積約1万8750平方メートルで法務局など9機関が入る。公務員宿舎は約100戸を備え、設計、建設、維持管理などの費用は合わせて約92億円。完成予定は2012年1月。
以上部分引用終わり


広島の合同庁舎と同じに考えてもらっては困りますね。だってここは税務署やその他市民権民に密着した施設が入る予定の場所ですから、同時に国におけるワンストップ行政の柱としても考えられた施設ですから。
確かに関東農政局山梨農政事務所や同事務所甲府統計・情報センター等は個別に山梨になくても良い施設だと思いますが、それならばフロアを削って小さくして立てればよい話です。
もうひとつ、一番肝心なのは「シビックコア」という国主導の計画で今日まで進んできたのに、政権が変わったからもうやらないというのは正しい選択なのでしょう、だったら従来の自民党を支援すべきだったという当然至極の話ですから。
もう一度考えたいというならば、土地を国が買った価格もしくは現在の固定資産評価価格で甲府市に払い下げる必要があります。きっと現在のほうが数%安いのではないでしょうか、そして甲府市がこの場所に住民サービス施設として駐車場などの駅前機能の充実を図ればよいのです。
おまけの一つ。市議の一人は「合同庁舎と公務員宿舎が中心市街地の活性化に結び付くとは思えない。新政権には合同庁舎が税金の無駄遣いと映っても仕方ない」と言ったのは誰だか分りませんが、この生活館の無い発言には正面から否定させて頂きます。100人の独身者が来れば、100人の食事の提供が必要になります。なおかつ独身であれば、毎食きちんと備え付けの食堂でとるという人はまずいないのではないでしょうか。たまには映画を見たくもなるし、たまにはパチンコをしたくもなるでしょう。図書館ができれば本も読みたくなるでしょうし、実家が離れていれば週末などは帰郷したくなり、JRも利用するでしょうし高速バスを利用するかもしれません。100人と言う事は、「あなた」の100倍ですよ。この意味が理解できないようならちょっと首をかしげたくなりますね。
少なくとも同じ市議会議員の一人として、私は100人の住民が増加するという経済効率を思いっきり宣伝したいです。


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