モニュメントの持つ意味

nonaka122010-04-03

新年度に入り、様々な催しが行われている。
勿論入学・入社式など、この時期はそれはそれなりに華やかな季節である。
お隣甲斐市では竜王駅が新しくなりお披露目があった。
96億円・・!!
市長は挨拶で「市の新しいシンボルが誕生した。県内外の来訪者を迎える甲斐市の玄関として観光振興につなげたい」と話したと言う。
一方甲府市では北口開発が所期の予定の昨年度末から本年12月へと延びてしまった。
副市長の記者会見では、発注時点での鋼材の高騰、想定していなかった史跡が出たことなどをあげていたのだが、実質はJRビルの解体・移転が手間取った事や、想像以上に複雑な都市の地下構造などが妨げとなったのだろう。
そんな中で甲府駅北口には「藤村記念館」が移築され、今回の基盤整備事業のモニュメントとしても市民に活用して頂ける物であるとしているのだ。
残念だがその真意をきちんと理解していない方が多く、無駄なものだと言い捨てて聞く耳を持っていない文化人がいるのは嘆かわしい。
その上、あまりの質素さから「水宝連」様が音頭を取ってクリスタルの立派なモニュメントを寄付してくださると言う。
解体移築予算は3億2千万円で、1/2が文化庁の補助


ちょっと前だが山梨市の駅前整備では老人と子供が遊ぶ山梨市の風情がブロンズで作られてモニュメントとして大々的に披露されたのを思い出してしまった。
これ、聞いた話では8千5百万円。


藤村記念館がモニュメントとして移転してくる。
しかも明治の初期にはこの様式の建物が実際この辺りに並んで建っていた。
なお且つこれは国の文化財だ。
とすると、甲府市が一番しゃれたモニュメントを作ったと言うことじゃないか。


今日の写真は武田神社境内にあった時の藤村記念館
大丈夫、藤村記念館一人勝ちだ。


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