今年も水源林植樹の集い

nonaka122013-06-01


今日6月1日は甲府市上下水道局が主催する「水源林植樹の集い」が黒平の市有林で行われました。
今年も広葉樹のマズナラを900本。
総勢300人ほどが参加しての行事となりました。
ちょっと今年は少ないかな・・



この市有林、ご多分に漏れず戦後の復興期には盛んに伐採が行われ、その後の植樹で針葉樹のカラマツなどが植えられていたのです。
成長が早いので需要に追い付けとばかりに全国的に植えられた木でしたね。
しかしは水源林としては誠に不適当、というのも降った雨が落ち葉の上を滑るように流れてしまうのです。
涵養とは程遠い話ですが、これがカラマツの葉の性質です。
そこで甲府市では、カラマツの伐採に合わせて広葉樹を毎年植えているのです。
しかし現実は厳しいそうで、ミズナラを植樹しても、300年たった立派に育つのはよっぽど運のいい木なのです。
最初は苗は柔らかいのでシカによる食害に会います。
そのあと大きくなってくるとまたもやシカが外皮を食べてしまうのです。
道管(水を上げる木の繊維)は、外皮のすぐのところにあるので枯れてしまうというわけです。
「300年たって、新庁舎に使われたような直径1メートルにもなるミズナラは、よっぽど運がいい木」なのだそうです。
実際、平成20年に植樹されたところでも、残っているのはわずかですから理解できますね。


この辺り、昇仙峡と同じ地質なのでしょう。
まるでタレントの頭のような頂をした山も見ることができます。

今年の植樹でいったい何本の木が成木として残るのかなあ。
と思いながら急峻なや斜面を登って植樹してきました。




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