議会での議決は非常に重い

今日のニュースで、談合事件に絡んで住民が元町長を相手取って起こした損害賠償訴訟の控訴審判決が東京高裁であった。
裁判長は、町が持つ損害賠償請求権は消滅しているとして、住民の請求を棄却する判決を言い渡した。
これは、森川百規元町長が業者に予定価格を漏らして公共工事の価格が不当につり上げられ町に損害を与えたとして、住民が元町長に約2億8千万円の返還を求めた裁判で。
一審は05年、元町長の損害を認め、約1億4千万円の支払いを命じたのだが、旧玉穂町議会が町が持つ請求権を放棄すると言う議決を行ったと言うものである。


しかし、20日の東京高裁での控訴審は、逆に住民の請求を棄却。
請求権の放棄は地方自治法で議会の議決事項であり、玉穂町議会は住民1147人から議長あてに上申書が出され議会でも賛成多数で可決していることから、議決が有効と判断された。
全国ではこの事例を含めて3例目なると言う事だが。


だから議員や首長を選ぶ選挙では、本当にその自治体のことを考えているのかを考え。
そして住民に選ばれたと言う事が、がいかに重要かを知る良い機会だと言えよう。
議会の議決が判決を覆すことができるのだから