議会のあり方を模索する

甲府市議会には様々な「慣例」があり、ときにはそれらが実に機能的に作動している。
まず、議会の中には「代表者会議」があり、各会派の代表者が一定の範囲で議会の流れをスムーズにすべく、全会一致で臨んでいる会議がある。続いて「議会運営委員会」があり、それぞれの定例会議での発言順序や提出議案に対する調整会議がある、ここでは様々な議会運営上の討議がなされているはずだが、毎回非常に短い時間で終わっているから不思議だ。もちろんここからは公開会議である。続いて常任委員会、これは総務・民生文教・経済建設・環境水道の4つに分かれ、それぞれの所管にかかわる事柄および本会議での付託事項の審査が行われる、当然公開会議。「本会議」これはいつも市民に分かりやすいようにと言う事で甲府市議会はいち早くテレビ中継を導入し、現在でも会議中はテレビ中継が行われている。公開会議であり、議事録は甲府市ホームページにも掲載されている。
こうしてみると地方議会は委員会主義である。つまり本会議は一つの大きなセレモニーとなってしまい、実質的な決裁事項はそれぞれの常任委員会で決定されてしまうのだ。よく市民の方が「市議会はつまらない」と言うのだが、これは国の委員会のテレビ中継と、甲府市議会のテレビ中継を混同してみてしまい、原稿を読み上げ、続けて当局から原稿を読み上げる回答を示されるという繰り返しがつまらないと感じているのだろう。本会議では通告質問制が敷かれているので、通告以外の事柄については当初(第1段とも言う)質問の範囲を超えることなく再質問できるというものだが、この辺りが良くご理解いただけないのだろう。私は常に「最初の質問で導き出すことは非常に難しいので、第2段の質問を聴いていてください」とお願いしている。実際そこから先は最初の提出原稿に沿って得られた回答からその場で質問を作ってゆくという事なのだから、これは絶対に面白い。当然当局からは「再質問を教えてください」と言う頓珍漢なお願いがなされてくるのだが、回答によってはじめて再質問は決まるのだから、解る訳がない。<再質問をペーパーを見ながら行っている議員はこれ出来レースですよ>
その他、年間2回の特別委員会がありそれぞれ「予算特別委員会、3月議会中」と「決算特別委員会、9月議会中」の二つあり、それぞれ各会派から選出された議員がその委員として参加している。
また特別委員会には「庁舎建設特別委員会」のように、必要に応じて設置される特別委員会があり、これも公開会議で行われています。


このようにさまざまな委員会があり、それぞれ各会派から選出された委員が参加しているのですが、質問時間制限と順序があるのは本会議だけです。これは甲府市議会が開かれた会議を行っているあかしであり、少人数会派に優しい議会だから行っている事です。
しかし昨今では特別委員会において1款当り1回という制限の中で最長何と57分間も質問を続ける議員が表れ、これを時間制限すべきかという議論がそれぞれの会派の中で行われていることも事実です。
会議とは「大勢の意見の集約」と言うように私は考えますが、一人がこれだけの時間を使ってしまうと他の委員は「もう質問はいいや」となってしまうとも限りません。
この辺りは議員のモラルが頼りなのでしょうか。


恐れ入りますよ。


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