県議会での図書館問題

nonaka122007-06-20

について、自民党の臼井県議会議員が記事のような発言をしている。
山梨日日新聞政治面(2面)によると、新県立図書館の建設場所について「JR甲府駅北口の県有地はふさわしくない」と指摘したとある。
私の場合は選挙中この問題でどのくらい苦労したか、ふと思い出してしまう。
臼井県議は「静かな環境で、文化や芸術に接することができる場所」と提言しているが、現在日本中の図書館はそれぞれ様々なアイデアを凝らして来館客を増加させる努力をしている、「駅前図書館、駅中図書館」は言うに及ばず「オフィス街図書館」などと、それぞれ利用客の利便性を考え努力しているのだ。ましてや最新図書館としての県立という施設であれば、県内図書館のハブ的性質をも持っていなければその性格上問題が出よう。
もう静かに座って本を読むだけの図書館という時代は終わっているのだ。
「ランガナータンの図書館の法則」に則り、且つ山梨を発信できる施設としての図書館が望まれているのでは。

そもそも甲府市は人口20万を切っている。しかも北部地域は背後に抱えている山々を抱くその地形的背景から、駅北口は南口とは別の切り口が必要になってくるのだ。
従来から都市計画に携わるほとんどの人々の意見によると、駅の両側が均等に栄えるのには人口40万人以上というのが一つのハードルなのだから。
それら様々な事情を考察すると、甲府市においては駅北口の県有地には、県施設としては図書館が最適な施設ということになってゆく。同時に確保したいのは駐車場、そしてにぎわいを醸し出すような空間ということとなるのだろう。
この場所には民間施設は似合わない。なぜなら民間施設は利益が出ないと即刻退場し、残った空間は必ず荒廃してゆくこととなるというのも一つの理由だからだ。

これを機会に県都甲府の姿についてもっと真剣に取り組もう