いよいよお盆

この時期、「議員さんは忙しいでしょうね」という話を良く聞く。
いわゆる、「新盆回り」の事だと言うことが、議員2年目のときようやく解った。


最初の年は何事も無かったようにテニスコートに出かけて、朝から晩までテニスをしていた。
しかし、2年目のお盆の前、私と同期で当選した議員との話で「去年はいくつ回ったが今年はそれより増えそう」と言う話題になった時「ナニそれ」と言ってしまったのだ。
それでやっとわかった次第だが、多い議員さんは150とか。
ある県議会議員さんは360軒という話まで出てきたのにはびっくりであった。
確かにいろいろとお世話になる機会が出てくると、私としても葬儀だけでなく、この方のところは新盆だったなあと記録を頼りに予定を立てる。
しかしそれにしても、今日の午前中でおしまい程度。
こういった習慣が票につながると言うのは如何なものかと思ってはいるのだが、誰かが行っていれば自分からやめてしまうわけにもいかず、実に不合理な部分もあるなあと毎年思う。
確かにそれ相応のお付き合いをしている方の場合には、自ら進んで新盆に行き、心からのお祈りをささげて帰っても来る。
そんな気持ちの腰を折る話を一つだけ。
私の同期の議員さんが、新盆で回っていると「はてどういったご関係だったのでしょうか」と聞かれた。そこでその議員は、冷や汗を書きながら、ダレダレさんから選挙のときに紹介状を戴き、その中に故人のお名前があったのですと答えたそうです。
それはそれはご丁寧に、と言う言葉を戴きながら帰ってきたということですが、これではつぎのときまで名前なんぞ覚えていてくれないなあとがっかりして帰ってきたということです。


まっ、私の場合にはおそらく議会の中でももっとも冠婚葬祭が少ない議員でしょうから、新盆も知れてますけどね。