シェーファー米農務長官が、国内外で高まる「エタノール悪玉論」に反論。

というニュースが流れた。
毎日新聞毎日.jpによると、シェーファー米農務長官が19日に会見。バイオ燃料エタノール増産に伴い、トウモロコシの価格が5割アップしても「国内の食糧高騰に与える影響は1%未満」と語り、国内外で高まる「エタノール悪玉論」に反論した。


米国は世界一のトウモロコシ生産国だが、全体の約4分の1がエタノールの原料。それに伴うトウモロコシの値上がりが、食糧高騰の要因の一つという批判も出ている。

 同長官は会見で「国際的に『食糧対燃料』の議論が起きているが、データで事実を示したい」とし、トウモロコシ以外の「犯人」を列挙。米国では今年1〜4月、農家の肥料費が前年同期比67%、燃料費が同43%アップしたことに加え、食糧価格の8割は輸送費を含めた加工・市場コストで決まると述べた。

 世界的な食糧高騰についても、石油高騰や豪州など穀類産地での干ばつ、途上国の経済成長の影響が大きいと強調。米大統領経済諮問委員会の「米国以外も含めたトウモロコシ由来エタノールの生産の影響は、約3%に過ぎない」との推計を披露した。
というのが流れたニュースの全文だ。


何と身勝手な、原料価格が5割アップしたのに国内の食糧高騰に対していは1%だって。
いったい何を根拠にそのような数字を挙げるのか解らない。
たとえば主食がトウモロコシの国では、全体の25パーセントがバイオエタノール原料に使われてしまうとどうなるか。
また、その物の価格が50パーセント上がっても関係ねえと言えるのは加工食品として飲み口にしている人々に対する言葉ではないか。


たぶんこの発言は「火に油」となるだろう。


にほんブログ村 環境ブログへ