新県立図書館設計の入札結果考察

私のブログ12月24日号で入札結果を伝えたのだが、今一不審な点がありずっと調べていたところである。
山梨県庁のホームページで閲覧が可能なのだが、教育庁社会教育課新図書館建設室 に載っている審査結果から見て取れるのは「ユニバーサルデザイン」という評価項目において、1位と2位の差が2点もあるというところです。
審査の結果では2位グループは「山梨らしさ」を備えた図書館について、及び県民に活用され、親しまれる図書館について、そして周辺街区とのつながりと活性化についてと周囲の景観への配慮についてという2つの評価項目では、1位のグループに対して4点もリードしているのです。
もうひとつ、課題1に挙げられている「設計上の配慮事項」についてでは、4.5点の差で1位のグループが優位になっています。


通常設計会社であれば、設計上の配慮事項にこれだけ差をつけられたら「能力不足」とまで言われそうですが、その辺りはどの様になっていたのか、そして山梨県立であり山梨の理想とする図書館の設計にあたり、図書館そのものの提案や周囲の環境に配慮した図書館という点では2位グループが断然優位に立っているのです。何か不思議な感じがしてなりません。


では審査員はどの様な方々だったのか、同じく教育庁社会教育課新図書館建設室の情報には氏名が記載されていますが、いわゆる図書館の専門家が2名、交通工学の専門家が1名、建築の専門家が1名、地元財団法人から1名と構成がなっています。その中で「山梨らしさ」「周囲の環境」「ユニバーサルデザイン」といった本質の違う事柄が審査されたのでしょうか。まして審査当日には審査委員のおひとかたが緊急入院をしたということですから。
このような場合は得点を付けた情報を開示するのが最も適切ではないかと考えます。
少なくとも県民に対して不信感を持たれないようにするのが、今回のプロポーザル入札方式ではないかと思っています。


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