下水汚泥から「都市ガス」

nonaka122009-05-20

本日5月20日付の日本経済新聞11面に神鋼グループ、下水汚泥から「都市ガス」 生産実証実験へ。と言う記事が載っていた。
記事内容

神鋼環境ソリューションが新技術を開発した。下水汚泥から発生する可燃性ガスを精製してメタン濃度を98%まで高める。これにプロパンガスなどを添加し、余分な酸素などを除去することで都市ガス成分とほぼ同等に近づけた。

と言う事であるが、これは私が平成16年から甲府市役所下水道部に対して導入を促してきたことである。このシステムを導入すると下水汚泥の発生量が1/2となり、現在は単独焼却処分しているものが新たな施設を造らなくとも処理できるようになる事。
バイオ由来の天然ガスが発生し、車の走行や発電に使う事が出来る事。
相対的処理費用が発生するガスの売却で減少することなどを掲げてきたのだが、厚い体質的壁は突破することができなかった。


その後昨年4月1日には政府からガス事業会社に対して年間20万トンの購入努力目標を掲げるよう指導があり、プレスリリースに乗っていたので、弾みがつくのではとも思っていたのだが、そうは行かなかった。しかし、昨年秋以降の景気の急激な減少によって数々の緊急対策が試みられてきているが、ちょっとと思うようなことばかりである。
地デジ対応と言う事で山間地の集落に対してアンテナを立てる事業などは95パーセントと言う補助が付く、公立学校における地デジ対策としてはテレビ購入に対して100パーセントの補助、その上各教室にパソコンを配備など、実体経済の押し上げ効果としては考えられなくもないのだが。


だとしたらこの下水汚泥ガス化施設に対して補助率を増額したらいかがかと思う。現在わずか4パーセントしかないエネルギー自給率のわが国で、廃棄物からエネルギーを取り出すというのは素晴らしいではないか。その上焼却量が減少することから地球温暖化対策にもなるのだから。


しかし甲府市はNO1とはゆかないだろう。残念!!


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