リニア甲府駅を思う

先ごろJR東海によって発表された「リニア新幹線甲府新駅」について様々な意見があるようだ。
その費用がおよそ350億円とあるが、こんな金額を単一の都市で支払うのは不可能だろう。
1県に1駅が基本だと言う、これは事実かもしれない。
かつての空港誘致合戦で見られた醜態を思い出したくないからだ。
こぞって空港誘致を続け、政治の力で強引に捻じ曲げた資料を提出する事で地方空港を作り続けてしまった我が国。
その結果多くの赤字垂れ流し空港が誕生し、最後は日本航空の経営破たんと言う現実の前に沈没してゆく地方空港。
どんな事があってもリニア新駅はこの二の舞いはしてほしくない。


この新駅の性格は空港と似ているのではないか。
つまりハブ空港と言う嗜好をここでは働かすべきである。
山梨県に出来るとするなら、すべての中心となりえる場所に建設するのがよろしい。
その上、地下は絶対だめだ。
なぜなら地上新駅で直線1キロメートルが必要と言う事は地下も条件は一緒。
その費用が相模原新駅で見積もられたが、なんと2,000億円だそうだ。
よく考えてみよう。
中央高速道路との接合、新山梨環状道路との接合、既存の鉄道との接合、当然既存道路との接合などなど。
大津町を中心とした半径5キロメートルとJR東海が示したが、実に合理的ではないか。


リニア甲府駅と言う名前が示すように、山梨県の県庁所在地は甲府なのだから異存は無いはずである。
では一つ一つの事例ではどうなるのか。
例えば忍野村
甲府の駅なら関係ないとして負担はしないといった意見もあるようだが、リニア新駅から忍野八海行きの直通バスが走ったらいかが考えるか。
北杜市はどうだろう。
「北杜の観光には影響が全くない」とまで言われているようだが、リニア新駅から清里行きの直通バスが走ったらどのような変化があるのだろうか。
この様なハブ駅と言う発想は生まれてこないのだろうか。
すると駅前の整備はどの様になるのだろうか。
商店街・・・?、一部の観光物産店を除いてまったく無意味ではないかな。
住宅街・?、こんな発想をするのは誰だろう。
10年先の現実を想定しながら青写真を書くことのむずかしさに気が付くだろうな。


リニアよいずこ・・の心境だな。


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