奈良県で起きた放火殺人事件報道で]。

殺人と現住建造物等放火の疑いで逮捕された私立高校1年の長男(16)が「高校進学前後から父親への殺意が芽生えた」などと、犯行の動機を説明している。
では、殺意を抱いていなかった母親と、二人の幼い兄弟を殺してしまって。
しかも、殺意を抱いていた父親が今後の唯一の親権者としてこの少年を引き取る事になる。
(もちろん一定の処罰を受けた後だろうが)
このことの重大さと、今後の心に深く残ってしまう傷にどのように耐えてゆくのだろうか。


一時の感情に全ての出来事を委ねてしまうような、この少年の心。
一体どうしてこの様になってしまうのだろうか。
しかも、もっとも憎んだ父親が、唯一の親権者として今後を見つめてゆく。
最近このような突発的な事件が多すぎる。
いや、このような事件の報道が多すぎるとでも言おうか。
すると、きっと「じゃあ俺も」と、次のこのような事件がおきてしまう。
兎に角日本人の心がすさんでしまったような気がしてならない。


恥、みっともない、と言った第三者の他人に対してその基準を求めるような心が失せてしまっている。
いやいや、もっと大切な、人、つまり人間の命と言う尊厳を忘れてしまっているような事件があまりにも続きすぎると感じる。


そう言えば、以前の事件で連続少女殺人事件や、池田小学校事件など。
あまりにも一方的な事件が多すぎる。


でもその後に残った家族や親戚は一体どのようにしているのだろうか。
少なくとも私だったら、いっそ死刑になってほしい。
と考えてしまうのだが、これも拙速なのか。
事件を起こした本人よりも、残された家族に思いをはせたい日本人にこれからもなっていたい。