いよいよ手がついた新ごみ処理場

甲府・峡東地域ごみ処理施設事務組合では、山梨県環境影響評価条例に基づいた「環境影響評価方法書」の縦覧を始めた。この施設は廃棄物処理施設の設置(ごみ処理施設の設置)事業で、仮称甲府・峡東地域ごみ処理施設整備事業として行われ、事業規模は約420t/一日と言う大きさのものである。
縦覧場所は甲府市役所本庁舎、同中道支所、笛吹市役所本庁舎、同境川支所、山梨市役所本庁舎、甲州市役所本庁舎、県民情報センターとなっていてて、平成19年5月7日から開始され、平成19年6月6日までの1か月がその期日である。縦覧時間は午前9時から午後5時までとなっているが、その方法書を見る限りたっぷり3時間から4時間はかかってしまうだろう。
主たる内容については、事業概要に基づく周辺への環境調査として大気、水質、電波、交通などの影響をそれぞれ一定の方法と範囲について調べるとしている。

不確定要素だが、ここでは山梨県が主体となっての最終処分場も予定されていて、それは管理型最終処分場であり、同敷地内に当該地域自治区笛吹市を通じて県に設置同意を行い、事業応募しているものである。今回の対象事業としては溶融焼却残さをこの公共関与型最終処分場へ埋め立て処分したいという考えを持っているようである。

一方、この方法書では今後の関係地域の人口推計と廃棄物の発生量についても言及しており、それを次のようにまとめている。
(平成17年対平成32年)
人口348.437/319.983、ごみ総排出量148.980/131.300t、資源回収量25.100/29.000t、資源化率19/29%となっている。
気になるのは、資源化率があまり高くなっていないことであるのだが、これについては市議会の席で問題にしてゆかねばならないことである。同時に、時代背景は焼却灰のスラグ化が普通になっている事と、その再利用方法をこれまで以上に検討研究してゆかねばならないことだろう。


とにかくこのような形で境川地区の新たなごみ処理施設の第一歩が踏み出されたことについては非常に意義深いものがあり、今後開催されてゆく事務組合議会での議論につても深みのある議論が繰り返されることを期待してほしい。


ちなみに今回の縦覧に対する意見書の提出は6月20日までであり、その提出先は甲府・峡東地域ごみ処理施設事務組合(山梨県笛吹市境川町藤垈3600、電話055-266−7744)である。