行政視察報告書:県議会と8市議会、議員自身作成せず

 随行職員が素案作りであったとする記事が今日の朝刊に載っていた。
毎日新聞朝刊山梨版トップ記事
県議会と県内8市議会が、常任委員会による行政視察の報告書を議員自身が作成していないことが、毎日新聞の調べで分かった。いずれも視察に随行した職員が素案を作り、委員長らの決裁だけで手直ししない例が多かった。甲府、大月の両市関係者は見直しの必要性を認めており、専門家は「行政視察は議会活動の一環で、視察議員が書くべきだ」と批判している。【宇都宮裕一】

 毎日新聞が、県と全13市を対象に調査した。8市議会は▽甲府▽甲斐▽南アルプス▽富士吉田▽山梨▽韮崎▽中央▽大月。

 県と13市議会は「委員会が調査を終えた時、報告書を作成し議長に提出せねばならない」などの規則を定め、行政視察の報告書作成を義務化。しかし、県を含む9議会は随行職員が作っていた。

 上野原市議会は、原則として市議が作成するが、市職員が素案を作るケースがあった。笛吹、北杜、甲州、都留の4市議会は市議が作っていた。

 ▼県議会

 随行する議会事務局職員が、視察先での県議の質疑内容を報告書としてまとめるが、視察先から受けた説明概要や視察結果、感想などは全く書かない形式だ。

 議会事務局は「通常の委員会の会議録では当局側の説明を省いており、同じ形式で作成」と述べ、「そもそも質疑の内容を読めば視察の中身が分かる。説明の概要は必要ないはず」と説明。視察結果や感想については「各議員がその後の議会活動で生かしてくれればよい」として、まとめる必要はないとした。

 事務局が作成していることには「テープを起こす作業で、まさに裏方がやる仕事」として、特に問題はないとした。

 ▼8市議会

 報告書は、県が必要ないとした視察先から受けた説明概要なども盛り込んで作成していたが、市議が直接作らずに随行職員が素案を作成。委員長や議長に決裁を求める方式を採用していた。
 8市は「議員が視察の際に示した意見を事務局員が聞いてメモしたものをまとめており、代筆的な意味合いがある」などと説明。ただ、甲府、大月両市は「慣例で事務局が作成するのが当たり前になっていたが、本来なら議員自身が作るのが望ましい」などとして、市議自身が作成する方式に見直したい意向を示した。

 ◇“先進市”の声

 作成を市議に求めている5市は「議員が公費で視察するのだから、議員自身が報告すべきで、そうしないと委員会の報告にならない」などと説明。合併を機に導入した笛吹、北杜の2市は「議員が書くのが現代の自然な感覚。旧来の悪い伝統を引きずってしまっているのでは」「職員が議員に変なサービスをすると、望ましくない慣習が根付いてしまう」と指摘する。

 一方、市議から改めるべきだとの提案があり、市議が作成する形に変えた甲州、都留の2市は「従来の慣習があるとしても、議員の同意・理解があれば変えることができる」と述べた。

 ◇本人が書くべき−−江藤俊昭・山梨学院大教授(地方行政学

 随行職員がいるとしても、視察自体は随行職員がやるものではない。議員が議会活動の一環としてやっている以上、行った本人が書くべきだ。


このほか表も付いていたのだが、今回あえて全文をここにコピーさせて戴きたい。
今後記事元が消えてもここには残るようにだ。


すると私が作成している「視察報告」はどのように考えられるのだろうか。
新聞では記事のように甲府市は職員が書いているとしてあるが。
私としては大いに不満であり、正確な記事による配信をして頂きたい。
一人だけ責任逃れをするわけではないが、本来の正確な伝達と言う点ではここは実名を使ってほしいと考える。
それにしても、県議会の対応はちょっとひどいじゃないかと。
この程度と市民は考えているのかどうかは今後の判断に任せよう。


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