組合の視察

nonaka122011-08-05

甲府市・峡東地域ごみ処理施設事務組合では、昨日「総合評価方式一般競争入札」で実施することを表明いたしました。
詳しくはこちら
その上で議員としての資質向上のため視察を行ったのですが、県外最新施設とは言っても該当する施設があると支障が出てしまいます。
そこで県内の溶融施設を併設している焼却場を視察する事としたのです。
施設としては「峡北広域事務組合のエコパークたつおか、富士吉田環境美化センター」の2か所といたしました。
エコパークたつおかはキルン式ガス化溶融炉、富士吉田はストーカ炉+プラズマ溶融炉という全く違うタイプの施設です。
キルン式と言うのは長さ8メートル直径3メートルの円筒形の筒の中で、ごみを蒸し焼き状態にしたうえでカーボンと熱分解ガスに分解し、次の焼却溶融工程でこれらを1,300度と言う高温で焼却するタイプです。技術説明はこちら
一方のストーカ炉と言うのはストーカ(火格子)の上でごみを焼却し、次のプラズマ溶融工程(プラズマの芯は2万℃で、周辺でも3千℃)でその灰を溶融するタイプです。


どちらもそれなりの良さがある炉ですが、組合ではかなり厳しく条件設定してあるのでどの様なタイプが選定されるか、専門家を含めた検討委員会がしっかり選定する事になるでしょう。
最終は議会で承認するかどうかにかかっていますから、議員としても専門知識が必要になります。その上、600億円と言う債務負担行為を決めているのですから真剣にならざるを得ません。
キルン式ガス化溶融炉については資料が私のホームページに記録してありますのでそちらょ参照してください。
ストーカ炉については参照記事はありませんが、プラズマ溶融炉については、岐阜県可児市で違うタイプを見てきています。(こちらはものすごいコストがかかっているようです)
富士吉田の施設内の写真
上がプラズマ溶融炉の概念図
下がストーカ炉のカラの内部

電力を使うか、違う補助燃料を使うか。
あるいはまったく違った角度から溶融するのか楽しみです。
と言う事で本日の1枚はエコパークたつおかで真剣に説明を受ける組合議員の姿です。


それぞれエンジニアの思いを感じた視察でした。


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